日頃は電気オーブンでパン焼かれえるお料理好きの奥さまのたっての願いで住宅街のご自宅にPadreの石窯を導入されました。こちらのオーナー様、元来の本物志向が高じて知らずのうちにここまで立派な石窯になったそうです。工事はさすがにプロの業者さんにオーダーされ、私、店長もご主人のご希望をお伺いしながら現地で業者さんとご相談させていただきました。屋根付き石窯は職人さんの知恵も重ねて見事に出来上がりました。
屋根付きで仕上げたカーサ70はコンクリートブロックで組み上げられています。ブロックの表面は塗装で色よく仕上げられています。アーチ形のファザード部とコーナーに貼ったタイルがアクセントになって表情豊かになりました。いろいろな職人さんの仕事ぶりを見たくて店長オーナ様宅を訪れてみましたときの写真を紹介します。
土台はコンクリートブロックを積み上げた上にはコンクリート製の板を渡します。この床版が土台の製作で一番苦労するところです。さすが大工さん。コンクリートを流し入れるための枠を板と角材を使ってがっちり組んでいるのがわかります。
コンクリートブロック積は石工さんの仕事。手際よく積むその秘訣はまずその手順。目地モルタルをあらかじめ円柱状に丁寧に塗っておきます。
ブロックとブロックの間には鉄筋を差してモルタルを詰めて合わせます。水平を見ながら石頭ハンマーで調整します。
こちらの石窯の特徴は挿入台が設けられていることです。あまり長くても使い辛くなりますので20cmにしています。挿入台の材質は熱でひび割れを起こしやすい大理石を避け、耐熱人工石をお勧めしました。セラミックの炉床とから挿入台に燃える炎がやさしく映ります。
こちらの石窯は辰巳出版「失敗しないピザ窯作りの基本」にて紹介されました。