つくば展示場でカーサ60をいろいろやってみました
家庭で楽しめる本格薪窯をコンセプトにした内径60cmのカーサ60は超コンパクトで組立も簡単です。カラフルデザインでの仕上げも自由なわりに十分な高温を引き出す構造になっています。そんなカーサ60をじっくり紹介してみます。
モルタルカバーで遊びました
高さが50㎝弱の90cmの円形に仕上がるカーサ60を子供たちに人気の「こまさん」にしてみました。断熱材の後にアルミシートで輻射熱を逃がさないようにしたうえに金網を軽く締めつけてモルタルの下地をつくります。
こまさんの耳とツノは金網で形作っておきます。
モルタルを薄く塗ったり、垂直に塗り上げたりするには混和剤を使うと仕上げが容易です。
今回は手に入りやすい接着剤タイプを使いました。
モルタルは薄く重ねるようにすると金網に良く密着します。
乾燥しないよう一晩シートをかけて養生します。
ペンキでカラフルに仕上げます。色合いが良くなるようにシーラーを塗っておきます。
白塗り状態にしておきます。
この上に水性アクリルペイントでお絵かきします。
魂を入れて完成
さっそく焚いてみます
小割の薪を炉内奥に井で3段程度組置きます。
井桁の下に新聞紙(着火剤でも良いですが)を細く丸めて火を付けます。3~4枚の新聞紙を追加して薪を熾します。
カーサ60は大型の窯に比べて炉内体積の割に窯口が大きくなっているため、風の影響が大きくなります。スチール蓋やダンパを調整し吸排気する空気の量を調整しながら温度を上げていきます。この日は風が強く熱気が逃げやすくいつもより少し時間がかかって約1時間で炉内の煤も燃える「すす切れ」状態となりました。炉内は600℃以上になっています。
ピッツァを焼くように薪火をわきに寄せて中央にスペースをとります。炉床の温度は380℃です。
このままピッツァ焼いてみます
30cmの挿入ピールに載せたのは160gの生地を伸ばしてだいたい25cm程度になっていると思います。
内径60cmの炉内に25cmピッツァはこんな感じに収まります
ちょうど2分でこんな焼き上がり
炉床温度は400℃程度になっていますが、焼き具合を見るとまだ窯のパワーが足りない感じです。
さらに7枚ぐらい焼いて約50分ぐらい経過しました。
小さくなって20cm大のピッツァですが
炉内に投入するとこんな感じで、20cmなら2枚入りそうです。が回す場所が無いようです。
ちょうど90秒の焼き上がりです。1枚目よりだいぶ焼き上がりが良くなっています。
やはり 窯が温まってしばらく慣れた頃が良いようです。これは大きな窯も同じです。セラミックの表面だけでなく全体の温度が上がり熱容量が増したからです。遠赤外線パワーがじっくり蓄えられた時間です。